研究肌リーダー鈴木課長のチームビルド成功への道のり No.6

今から数時間前に、このセミナールームでお話されていた鈴木課長

尊敬とは何か?どのような行動指針を持って日々を過ごす必要があるのか?ということを互いに意見を出し合って話しておりました。
白熱した議論と気付きの多い時間が過ぎ、あっという間の一時間でしたが、日々これ行動することの大切さを改めて考える一時間となりました。

そのお話は、昨日のブログで詳しく書いておりますので、そちらをご覧くださいませ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
詳しくは7月7日のブログはこちら
研究肌リーダー鈴木課長のチームビルド成功への道のり No.5

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
さて、突然となりましたが、

このお話は大手医薬品メーカーの研究開発チームを率いる鈴木課長のお話です。

鈴木課長は3度の飯より研究が好きな研究者からマネジメントという立場を命じられ、チームビルドが上手くいかずに奮闘中です。

そんな鈴木課長と私の出会いは、私が鈴木課長の会社でコーチングコミュニケーションの年間シリーズ研修で登壇させていただいた、セミナーの初日でした。

私は2週に一度そちらの会社にお邪魔し、1回3時間程度のコーチングを人生やチーム内でのコミュニケーションに活かすという講義を年間12回×2クラス AクラスとBクラスというスケジュールで行っておりました。

鈴木課長は初回の講義の後、全員が帰られ誰もいなくなったセミナールームにこっそりお戻りになり、ご自身のお悩みをお話いただいたのが初めての出会いです。

その時はマネジメント職への不満や不安、チームメンバーとの関係性に悩んでいらっしゃるということを、お話されて以来、セミナー後のお時間に小一時間お話することが暗黙の了解となりつつあります。

さて、今日のお話はBクラスで一番内気だった渡辺さんについてお話しようと思います。それでは、お話を進めて参りましょう

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

講義の時はいつも、多くの受講生の方々とアイコンタクトを取りながら、出来るだけ講義を進めています。目が合うと嫌そうに目をそらす方もおられますが(笑)これは、私が講義で大切にしていることです。

一対多の講義 一対一の関係でお話をお届けしたいという想いからです。

講義の内容はこんなお話からスタートしました

人は環境の生き物ですから、「朱に交われば赤くなる」と申しますか、良くも悪くも環境に思考が依存します。だとしたら、良い環境に身をおくことで自分がなりたいと思う憧れの状態を常に頭にインプット出来る環境にいる方が人生に10倍以上の良い変化をもたらします。

これは、よく皆さんも耳にしたことがあるかもしれませんね。

【思考が変われば言葉が変わり、言葉が変わると行動が変わり、行動が変わると習慣が変わり、習慣が変わると性格が変わり、性格が変わると運命が変わる】

これはマザーテレサを始め、歴史に名を遺す、著名人が口をそろえて仰ることですよね。そしてこの考え方を書いた何冊もの本が出版されております。

 

しかし、知っていたとしても上手に実行できる人と、そうでない人がいるとしたらどんなことが考えられると思いますか?
すると、何名かが手を挙げてくださいました。

「意思が弱い」

「本気じゃない」

「頭が、大好きなアニメで満たされている」

「すぐ忘れる」

などなど、笑いありの珍解答が飛び出す中、私は話を進めました。

「皆さん、どれも正解だと思います。その通りですね(*^-^*)私からも今日お伝えしたい内容もシェアしても良いですか?」

すると各々が私に向かって うんうん と首を縦に振ってくださいました。私はそれを確認し、ゆっくりと話し始めました。

「私は、この思考の下にセルフイメージという土台があると考えています。このセルフイメージとは簡単にお話すると自分が自分をどのようにイメージしているのか?ということです。」

私は

【自分が自分を】

という部分を敢えて強調してお伝えし、続きを進めました

「つまり、この部分は先ほど 自分を研鑽する場所に身を置くことが人生をより良くする手助けとなるとお伝えしましたが、この土台を支える部分は自分の中で完結する話です。自分が自分に自信を持つことも、自分が自分をどのように大切にするか?ということも自分が決めて良いということです。自由です。」

 

すると、皆さんの目が少し真剣になり、セミナールームの空気感が少し引き締まるのを感じました。それ肌で感じながら、私は話を進めます。

「このセルフイメージというのは3つの項目から出来ていると考えています。その3つとは、【自己受容】【自己信頼】【自己尊重】です。中でも一番下に位置する自己受容という部分が上の二つの基本項目となる土台の部分ですが、以外にも日本人は自己受容感の低い人が多いようです。

まずは、一つ一つ説明しますね(^^♪

【自己受容】

これは、ありのままの自分を受けて入れているか?ということです。自分自身の好きな部分もあまり好きではない部分も含め、理想の自分とは食い違っていたとしても、そのままを受入れていること。と定義されています。

皆さんは自己肯定という言葉を耳にしたことはありますでしょうか?この自己受容は自己肯定とは少し異なるということです。

自己肯定とは悪い部分があったとしても良いと解釈をするということです。言い換えるとポジティブ思考という感じでしょうか?これは、物事に対する捉え方としては良い効果を生むのですが、こと自己を肯定することが強すぎる方は、脳の中で今の自分が理想の自分であると認識されます。すると自分の成長を止めかねませんので注意が必要です。

一方つい自己否定してしまうという方はいらっしゃいませんか?」

すると何人かの手が小さくちらほらと上がりました。その中には、いつも目立たないながらもシェアタイムなどに相手のお話を一生懸命 聴かれている、物静かで柔らかい物腰の20代前半頃の女性がおられました。白い肌が透けるようでどこか守ってあげたくなるような雰囲気のその女性は、積極的に参加していないというよりは出来ないというイメージがある女性でした。私は、その方と軽く目を合わせ話を続けました。

「一般的にはネガティブ思考という感覚でしょうか?しかし、自己受容を満たしていくためには、ダメだダメだと思うのではなく、その考え方も受け止めるということが必要です。

つまり、自己受容とは、ポジティブな感情もネガティブな感情も、自分の良い部分も悪い部分も全て、中立中庸な捉え方をするということです。

今の自分は過去の積み重ねですが、未来の自分は今の積み重ねです。今日からでも、未来をより明るくすることは出来ます。その鍵は、自己否定でも自己肯定でもなく、自己受容がカギとなります。

【自己信頼】

次に自己信頼です。自己信頼はは自己受容の上に成り立ちます。よく根拠のない自信という言葉を耳にすることがありますが、それを聴いて冗談だと思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかし誰でも初めてやることは成功の根拠はどこにもありません。そこで、チャレンジできるかできないかはこの自己受容が出来た上での自己信頼があるからです。根拠はないけれど、それでも今までもそうであったように自分なら最後までやり遂げることが出来るというのが根拠のない自信の本当の正体ではないかと思います。

【自己尊重】

そして最後に自己尊重です。これは、自分の想いや自分の時間、大切にしたいものを大切にすることです。他人を優先にするあまり、自分が大切にすることを出来ずにいたり、言えずにいることはありませんか?

まずは、自分が何を大切に思っているのか?ということをしっかりと把握、それを他人との兼ね合いの中で大切にすることです。セルフイメージの比較的整った方でも、人を大切に思う優しい方、または責任感の強い方は自分を疎かにしてしまう傾向があります。また、皆さんのように、ご自身の人生をしっかりと歩んでおられた真面目な方も注意が必要です。

私はこう考えます。サラリーマンの方々でうつ病を発症する方の多くは自己受容・自己信頼の欠如と自分を見失うほど働いてしまうこと。または自分の嫌なことを我慢してしまうということが原因で起こっているのではないでしょうか?つまり最終的には自己尊重の欠如は挫折の原因にもなりうるということです。

ここまで一気に話しましたが何か、ご質問はありますか?」

私は、そういうと講義の前に常温に戻しておいたミネラルウォーターを一口 飲み、のどを潤しました。

すると20代半ばの物腰の柔らかい男性、確かこの方は市販薬のマーケティング部にいらっしゃる田中さんだと思います。その田中さんが手を挙げてくださいました。

私は名簿を見ながら田中さんのほうに向けて、右手の手のひらを上にし「お願いします」と指名しました。

「自分を客観的に見ることはなかなか難しいですよね。自分は自己受容出来ているのか?自分を信頼出来ているのか?他の方と比べるとどうなのか?これを知る良い方法とかはないのでしょうか?」

ざっと見渡すと多くの方が一様に首を縦に振っておられます。

「そうですよね。コーチングというのは心の状態を取り扱うものなので、正直数的に表すということが難しい学問だと思います。しかし、私はこの講義を通じ皆さんの成長を精神論でごまかしてはいけないと常に考えています。皆さんは理系企業にお勤めの方々ですから、研究内容だけではなく、ご自身のことも定点観測を行うことがとても重要ではないでしょうか?そこで、今日はセルフイメージ自己チェックシートというものを持ってきました。25の質問にお応えいただき、自己受容・自己信頼・自己尊重の3つの項目をセルフチェックしていただこうと思っています。まずは、こちらのシートを配りますので、ご自身でチェックしてみましょう。自分によく当てはまるを5、まったく当てはまらないを1として回答し、回答したものをレーダーチャートにプロットしてみてください」

私は、ここで10分ほどのお時間をとり、ゆったりとした小さな音楽を流しました。お隣の方とシェアし合うのではなく、ご自身がご自身と向き合う時間を創るこ都に使っていただきたいと考えたからです。サラリーマンとして勤務されておられる方の多くが、このご自身と向き合う時間をお持ちになっておらず、日々の業務や周りの方々との関係性など多くの事に心配りをしておられます。このような時間を強制的にでも持つことの大切さは、私自身が痛感しておりますので、10分かからないであろう、25の質問にあえて眺めの設定とさせていただきました。

10分のベルが鳴り、全員が顔を上げていらっしゃいました。

「さて皆さん、いかがでしたでしょうか?ご自身とゆっくりと向き合い、どこが今の自分にとって必要な点なのか?ということにお気づきになられましたでしょうか?どなたか、シェアしていただいてもよろしいでしょうか?」

すると、セミナールームはシーンとなり、どなたからも手が上がりません。まぁそうでしょう。ご自身のセルフイメージについてお話されるのはちょっと抵抗があるという方も多いかと思います。そこでこのようにお伝えしました。

「ここでお話される内容は、全て正しいですし、誰も否定はしません。そして、この中でお話された内容は、セミナールームの中だけにいたしましょう。

ですので、どなたか勇気をもってシェアして下さる方に対し、話し終わったら大きな拍手を送ると共に、その話は口外しないということを皆さんで一緒に約束しませんか?」

これは、【安心安全の確保】という作業です。

第一話の鈴木課長とお話を始めて下際にも少し解説しております。

しばらくするとBクラスでひと際 真剣に聴いておられ、今まで一度も発言することのなかった静かな若い女性が小さく手を挙げました。それは先ほど自己否定をしてしまうというところで小さく手を挙げてくださった渡辺さんです。

「入社3年目で研究開発部の渡辺です。今日のお話をお伺いしていて、自分でも気が付いていたけれど改めてグラフにしてみると、自分はあまり自己受容が高くないんだなぁと痛感しました。でもこの質問の内容を読んでいると、逆にこういう考え方が出来るようになると自分を受入られるようになるのかなぁと思いました。なので、今日から少しづつここに書いてあることが5点に近づくように考えてみようと思いました。ありがとうございます」

すると、一斉にセミナールームの全員が大きな拍手をしました

少し震えているようにも見える小さめの声で発言を終えて、静かに座るころには一歩前に進めている渡辺さんの姿がありました。

「渡辺さん ありがとうございます。とても良い気付きをシェアしていただき、ありがとうございます。見渡していると同じようにうなずいておられる方も何人もいらっしゃったように思います。

そして、講義の最後に私から皆さんにシェアしたいものがあります。これは、去年同じ内容の12回のコースをお受けになられた先輩方の中で了承を頂いた方のセルフイメージチェックシートです。」

私はそういうと、以下の図をプロジェクターで投影致しました

「緑のラインは皆さんと同様に始めたばかりの時に書かれたものです。
赤いラインは1年後の卒業時点で再びトライしていただいた内容です。

これを見ると結果は明白ですよね。この講義だけではなく、講義を通じ学んだことを先ほど渡辺さんがシェアして下さったように、日々実践することと、自分と向き合い自分を大切にしたことがこの結果を産み出したのだと思います。

この結果は、この方にとって一生を変え程のるインパクトのある結果となったことと思います。私は、この方が組織の中だけではなく、ご自身の人生の中でキラキラを輝きを増し、活躍をされることが目に浮かぶような気が致します。そして次は皆さんが、今より更にステップアップする未来を創る番です。」

 

ここまで一気にお話すると、皆さんの目はもうすでに輝きが増していくのが分かりました。

そして、今までご自身に自信を持つことが出来ずに悩んでいらした渡辺さんが、今日発表されたことによりご自身の心の中に、小さな自信を齎してくれたらいいなぁと最後は渡辺さんと目を合わせ、今日の講義を終わりました。

関連記事

  1. 研究肌リーダー鈴木課長のチームビルド成功への道のり No.3

  2. 研究肌リーダー鈴木課長のチームビルド成功への道のり No.8

  3. 研究肌リーダー鈴木課長のチームビルド成功への道のり No.4

  4. 研究肌リーダー鈴木課長のチームビルド成功への道のり No.5

  5. 研究肌リーダー鈴木課長のチームビルド成功への道のり No.1

  6. 研究肌リーダー鈴木課長のチームビルド成功への道のり No.9

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。